4-2.No.0005 ┃映画: きっと、うまくいく

┃監督: ラージクマール・ヒラニ
┃TITLE: きっと、うまくいく(3 IDIOTS)


映画: きっと、うまくいく久々にインド映画を観ました。ボリウッドです。ところでいったい誰が「ボリウッド」などと言い出したのでしょうか。日本だけですか? これ。インドはインドであって、ハリウッドになぞらえるような言い方をする必要なんてぜんぜんないのに、へんなの。

さて、映画や音楽やそのほかのものもそうだけど、これらを「~派の」というような言い方はあまり好きではないのだけれどこの映画は敢えて言うと、「社会派」ということになるのかもしれません。
発展著しいインドの階級格差、貧富の差、学歴社会、激しい競争というような題材が明快なストーリーのなかにうまく織り込まれていて、楽しくわかりやすく作られています。
でもインド映画のいいところは、社会派だろうと娯楽作品だろうとなんだろうと、必ず「歌と踊りと笑いと涙」があることです。人間のプリミティブな感情表現の基本ですね。この映画は「社会派」の色彩が多く他のインド映画に比べてダンスシーンは少ないかもしれないけど、こうしたテーマの映画でもちゃんとダンスシーンが盛り込まれていることが、いかにもインド映画らしいと言えます。
その昔、1995年くらいに日本でも公開された映画『ボンベイ』も言ってみれば社会派でした。ヒンドゥーとイスラムの衝突をテーマにした結構重い映画なんですが、もちろんダンスシーンはあります。90年代後半にもインド映画祭の類のモノはちょくちょく行われていて、私はこれらのお祭りやラジニ・カーントの映画のロードショーもよく観ていましたが、その感覚からすればこの『きっと、うまくいく』もインド映画らしい作品です。
笑って泣けるいい映画です。