4-1.No.0033 ∥細野 晴臣 ~ この境地にくると誰も勝てません・・・

∥ARTIST: 細野 晴臣
∥ALBUM TITLE: 泰安洋行 Bon Voyage co.


これもまた説明の必要のない名盤です。SANDII同様今でもよく聴きます。
ところで、なんでも「くるり」という最近のバンド(私はその音を聴いたことがありませんけど)が「はっぴいえんど」に似ていると言われた、という話を聞きましたが、そもそも「はっぴいえんど」を知っている者からするば、今似ているバンドを聴くより「はっぴいえんど」そのものを聴いたらいい、というふうになってしまいます。
もっとも、似ているとしてもまったくの真似ではなくなにか面白いところがあれば聴くのですけど、昨今の日本のバンドでそういうものはとても希少だと思います。
換言すれば現代はそれだけオリジナリティーを出すのは難しいことだし、細野さんがやりはじめた70年代から80年代に出てきたオリジナリティー溢れる数多の音を超えていくのも難しいのだろうと思うのです。90年代から現在にかけての流行り音楽は「昔どこかで聴いたことがある」と思うようなものが多くて手が出ません。面白いものはほんとに希少です。細野さんは今年(2013年)66歳ということですが、この年代の音楽家(坂本龍一とか忌野清志郎などなど)が今でも活躍し彼より若い世代に影響を与えているわけですから、もうあと20年、30年くらいしたらまたがらっと文化的背景が変わって面白いものがいろいろ出てくるのかもしれません。
70年代私は小学生でこの『泰安洋行』も「はっぴいえんど」もタイムリーに聴いていたわけではありません。もう少し大人になってからです。それに80年代後半にワールドミュージックという言葉がでてくるずっと前にこういう音を創っていた人がいるというだけでも希少です。一家に一枚の必聴アルバムです。

(文中敬称略)