1-3.手芸工作:ルームシューズを作ってみた ~ 実は程派八卦掌練習のための靴・・・

実は程派八卦掌練習のための靴突然手芸を始めたわけではありませぬ。理由はあります。
槍を作ったときに、これを持ち運ぶための槍袋も作りました。これは直線縫いの組み合わせだけなので簡単です。
ただ「やる気」は必要です。こうした目標でもないと、中年男がミシンを持ち出して縫い物や手芸にはなかなか手を出したりできませぬ。何をやるにも戦略と戦術は必要です。
槍は袋がないと持ち歩けないし(職務質問は面倒だ)、買えばお金がかかる。景気"減速"のための消費増税もあるので出費は控えなければなりません。だから作りました。

さて、八卦戦身槍や八卦刀の練習のために、時々体育室に入ります。体育室はバドミントンコート一面の広さで、周りを気にせず槍を動かせるので、時々練習しに行くのです。
で、体育室では室内履きが必要ですが、あまりしっかりしたゴム底靴だと、程派八卦掌の歩法(泥の上を歩くような歩法)の練習はちょっとやりにくいので、底はしっかりしているけれど少し滑るくらいの布靴を探していたのでした。
カンフー映画でよく見る布底の靴、あれがあるといいなと思って探したのですがあまり多くないうえ、値段も三千円以上と結構するのです。繰り返しますが景気"減速"にしかならない消費増税もあるので控えなければなりません。普段外で練習するときは、ワークマンで499円で買える「健さんⅡ」という作業靴を使っています。底がしっかりしているけれど地面の感覚がちゃんと足裏に伝わり、公園の土の上で八卦掌を練るには良いのです。でも作業用なので非常に滑りにくい(この意味では作業靴としてはかなり優秀です)。体育館の床だと吸い付きが良すぎてちょっと歩きにくい(それならそれなりの練習のやり方はあるのですが)。
で、足袋とかいろいろ試したのですがいいのがなくてどうしたもんだかと相棒に相談したら、「端切れの皮が余っている」と彼女が言う。してその皮、裏はスウェード状になっていて、ここをフローリングに当ててみると滑り具合も吸い付き具合も丁度良さそうなので、これを底にして靴を作ればよい、と相棒が申す。

で、さっそく『自分で作るルームシューズ』青木 恵理子(著)というのを見つけてきて、どういう風に作るか検討、作ってみることにしたわけです。
失敗したらその名の通り部屋履きにしちゃえばいいし、うまくいけば費用掛からず練習靴が手に入る。

さて、作り方や型紙はすべて、前掲の書にあるとおりなので省略します。便利な時代で、ある種の情報はその通りにやってみればうまくいくこともあります。要はしっかりとした情報の吟味が大事です。
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靴底は皮の裏側があたるようにします。
これは、くたびれて不要になった相棒の皮のコートを分解してとっておいた端切れを使います。ピッグスキンだったので、特別な針を使わずとも普通に縫えました。出来てみると赤がいいアクセントになったような気が、いたします。
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足の甲を包む外側は、これも相棒がいつかなにかに使うつもりで、フリーマーケットか古着屋で買っておいたリネン生地。ベージュのいい色ですね。足の裏が当たる内底もこれを使います。
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足の甲を覆う内側の濃緑の布は、槍袋に使った布の余り。これもともとはベッドカバーかなにかに使えるくらいの大きな布で、やはりおそらく相棒がどこぞで安く仕入れたもの。うちでは自作オットマンなどにも使われています。

という具合で、相棒がとっておいた端切れだけでルームシューズが作れました。

芯になるキルト芯と接着シートだけは購入しました。買わずとも、フェルトや古タオルなどでも代用できそうです。ステッチを入れればタオルでも芯にできますね。キルト芯も接着シートも大きいのでほかにもいろいろ使えます。接着シートは木工や紙の接着にも使えるので、こうした部材は日常的に工作する人なら持っていて損はないです。

というわけで、作れば楽し、作れば得、というお話です。