4-2.No.0010┃映画:28日後... ~最も怖かった映画のひとつ

┃監督: ダニー・ボイル
┃TITLE: 28日後


所謂「ホラー映画」はあまり観ません。たまに面白いものはありますが、ほとんどはその仕掛けやからくりを考えてしまって、純粋に「怖い思い」は出来ないものが多いし、ただ血や内臓が出るだけだと笑ってしまいます。
でもゾンビ映画はわりと好きなのですが、これはもう「恐怖」というより考える材料として観ていることが多いのです。
でも、なかには「本当に怖いと思った」映画があります。No10稿から四回にわたって、怖かった映画について書きます。最も怖かった映画のひとつめがこの『28日後』。

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最も怖かった映画のひとつめがこの『28日後』。
とにかく、最も恐ろしいのはゾンビでも幽霊でも妖怪でも巨大生物でもなくて人間なのだけれど、それを心底再認識したような映画です。この映画は「ゾンビ映画」ではありません。この映画の中で人々を襲うのは「感染した人間」で、死人ではないのです。ともかく、これまで普通に会話していた友人や家族や身近な人が、一瞬にして豹変し襲ってくる、これが怖いのです。その感染のスピードの速さはものすごく、豹変し狂暴化した人々はまだ感染していない人々めがけて猛然と突進してくる。怖いです。
もう一つ怖いのは「感染」です。体液に混じりこんだ目に見えない何かが目から、口から、鼻や傷口から入り込んで、あっという間に人を変えてしまう恐ろしさ。
ところで、目に見えず色も味もない放射能は人を豹変させたりしませんが、いつの間にか人体に入り込んで体をむしばんでいく、同じような恐怖ですね。